ミクロネシア3島を感じて
今ミクロネシアと呼ばれる地域、その3カ所に行くようになった。これら3カ所にはそれぞれのテーマやカラーがあって、自分のなかでも住み分けをして撮影することができる。
[エコ・アイランドとしてのマーシャル諸島]

マーシャル諸島共和国は“エコ・アイランド”というテーマで撮影している。
世界で3番目に水没してしまう国だけに、ここからは“環境”に関する問題、重要性などを知ることができる。
地球の呼吸器であるサンゴの美しさ、大きさではここを上回る土地はないだろう。
そんな成長著しいサンゴが見られるのはかつて米軍が核実験をしていた場所だけに、長い間多くの人々の立ち入り制限をしていたことが要因としてあげられる。
その一方で浸食されていくビーチやなぎ倒されているヤシの木など、まさに現在進行形の温暖化が顕著に進んでいることも教えてくれている。
“エコ”ということを知るにはマーシャル諸島共和国がもっとも適しているのではないだろうか?
そう言う意味でもここの綺麗な海からは、このような実態を知ることができとてもおもしろく感じるのだ。
[スピリチュアル・アイランドとしてのミクロネシア連邦ポンペイ]

ポンペイの魅力は“命の循環”を感じられるところにある。
世界第2位の降水量を記録した土地だけに雨が多い。山間部も多いからなおさらだ。
その雨は川や滝を通じ、マングローブの森を介して海へ流れる。川の途中途中の木々など植物は青々と育つ。
海に流れた雨水は多くの養分を含んでいる。そのため水中自体の透明度は低い。でもこの透明度の低さが海洋生物の多さを物語る。
つまり彼らがそれら養分を捕りに来るからだ。まさに海と山のつながりを感じる場所だ。
そしてここには多くの滝がある。有名なナンマドール遺跡もある。神聖な場所も数多く存在する。
滝に身を置くと不思議な感覚になる。マイナスイオンの効果だと簡単に説明してしまうのも何か勿体ない気もする。
ポンペイは科学の分野を超えたものを感じることのできる島だ。
[ヒーリング・アイランドとしてのミクロネシア連邦ジープ島]

ミクロネシア連邦チューク諸島にあるジープ島はヒーリングという“癒し”を感じることができる島だ。まさに地上最後の楽園とも言える。
ここではスコールが多い土地だけに、ほぼ毎日虹を見ることができる。
そして愛らしいイルカ、ジープ島のような数々の孤島、透明度の高い海に泳ぐ色とりどりの魚たち。それらを見ていると時間を忘れ、“何もしないでもいい”という贅沢な気持ちにひたる。
ここに来る人たちは「アレもしたコレもした、だから次は別の場所に行こう」という旅のスタイルではない。何もしないから、何もしてないからまた次も来たくなるのだ。
人々はヒーリングのなかに身を置き、ラテン語からくる本当の意味でのリゾート、つまり「何もしない」という本当の意味を体験することができる唯一の場所だ。
“エコ”、“スピリチュアル”、“ヒーリング”・・・これらは今の日本人が忘れていることではないだろうか?
今人々が大切にしなければならない自然環境のこと、ようやく気付きだした感じもする。科学による説明だけがすべてではない。人は何かを祈願しに神社仏閣に行くではないか。また経済の進展は大量消費社会を生みだし、海外旅行そのものもショッピングが中心になり、東京でせわしない生活をしているのと変わらず、異文化を体験しその土地に浸ると言うことをしなくなった。
ミクロネシア連邦チューク諸島はジープ島、ポンペイ、そしてマーシャル諸島共和国のミクロネシア3カ所に行くとそのような「今の日本人が忘れかけていたこと」に気付かせてくれる。
