利田神社(北品川)の「鯨塚」【2017/8/4】
[ ■ 日々の事 ]
日本人と自然との関わり合いを示すものとして都内は北品川の利田神社(かがたじんじゃ)に「鯨塚」と呼ばれるものがあります。
その昔西欧人は船を使って遠洋にもクジラを獲りに出かけましたが、日本の場合、そこまでの船の技術もなかったので捕獲するクジラは座礁したものが多かったです。
品川浦に座礁したクジラを漁師たちが解体し、それを奉納したものが鯨塚として崇められています。そしてここは東京で唯一の「鯨塚」だそうです。
そんな利田神社のある品川もかつては品川浦と呼ばれていただけに、すぐそこが海でした。しかし埋め立てによってご覧のような街並みに変化してしまってます。
これでは日本人が自然と、海と触れ合い、それらに感謝するという機会は減ってしまい、自然に手を入れること、動物を食べるために捕獲することに意義を自ら唱えれる人が出てきても仕方ないかも知れません。
体験格差という言葉もあるように、私たちはなるべく早い時期に、それこそ子供の頃から生き物や自然に触れることが一番良いことでしょうね。そうすれば自然が大切で、それと我々がどう関わっているかも理解できるでしょう。
「鯨塚」「富士塚」というように私たち、特に日本人は自然を意識した生活をしているのです。