チューク諸島は沈没船ばかりではない!
[ ■ チューク(トラック)諸島 ]
ミクロネシア連邦のチューク諸島での光景です。ダイビングのスタッフがアンカーをかける場所を探しています。
チュークと言うと沈没船ダイビングのイメージが強いですが、奥を見てもわかるようにブルーが広がる海もあります。決して歴史的に暗い場所ばかりではありません。
ところでジープ島を訪れたお客さんの中には「ジープ島の決まりとしてチップが定額制というのはおかしい。チップというのはキモチの問題であって、それを一律いくらにするというのは変だ」というクレームに近い意見を、結構の数聞いたことがある。
同じミクロネシア連邦でもその右端にあるコスラエという島で現地人にチップを渡すときがある。でもコスラエの人々はお金がなくても生活できる人々だから、$10札渡そうが$20札渡そうがその価値や違いを認識していないと聞いた。
ところでジープ島のあるチューク諸島は旧日本海軍の前線基地であり、今でも遺骨が沈んだ船に残っている。それを見せられた外国人ダイバーは高額なチップをチューク人ダイビングガイドに渡すという。もらった現地人は翌日から仕事に来ないとか、なんてことフツーです。逆にそのチップの額が少なさ過ぎると「あの日本人ダイバーは少ない」と言うそうだ。よく言われることだが「チューク人はお金にがめつい!」と。これはどこに行っても聞くことだ。でもある面、がめつさは良いことかも知れない。「ツーリストの荷物を運べばチップを貰えるんだ」という彼らの考え方はお客さんへのサービス業の根本だと思う。そしてどうすればお金を稼げるかは国としての自立の一歩だろう。そこにはもう援助には頼らないというのもあるのでは?
チップを要求する彼らチューク人、数年前にあったミクロネシア連邦からチューク州独立というのはごく当たり前のことだったのかも知れない。