ブタを振る舞うポンペイでのカマテップ

[ ■ ポンペイ(ポナペ) ]

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ミクロネシア連邦のポンペイで以前参加した「カマテップ」の模様です。カマテップとは冠婚葬祭のことを言い、この日は日本流に言うのならある方の一周忌の法事でした。写真は石窯で焼いた、というか生焼けのブタを振る舞っている風景です。カマテップはこのようにブタを何頭も潰すので手がかかります。そのため昔は1週間ぐらいやっていたそうですが、今ではだいぶ短くなってしまったそうです。この日も1日で終了しました。時代は変わりました。
さてミクロネシアなど南洋では地域の結びつきが硬いです。日本流に言うのなら自治会とか町内会の結びつきでしょう。取り仕切る人は伝統首長と呼ばれる人になります。その結びつきがあるからこそ、カマテップは滞りなく行われます。
しかし地域の結束が固いということはいつでも見られているということでもあります。日本の離島でも良く聞きます。「昨日、どこどこにいたけど何してたの?」と。私のマンションでも古くからの地元の人は「最近どうなの?仕事忙しいの?」と言いたいことを聞いてくることがあります。
ポンペイで聞いたことがあります。地域の結束が固い分、いつでも外から見られているとでもある。要介護の高齢者がいる家庭、誰かに頼もうとすると「オマエは自分の家族の面倒も見られないのか?」と。よって日本のような訪問介護はなかなか定着しないと。
地域の結束は良い面も、面倒くさい面もあります。

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